メール誤送信防止
導入事例
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設立 | 1963年2月23日 |
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事業概要 |
グループの経営戦略立案や管理ならびに それらに付随するグループ経営に必要な機能 |
資本金 | 13,936百万円(2023年3月31日時点) |
従業員数 | 11,804名(連結)、1509名(単体)(2023年3月31日時点) |
2023年8月時点現在
髙畑 正紀
デジタルトランスフォーメーション
システムプラットフォーム
IT基盤展開室
情報セキュリティチーム
チーフディレクター
春木 健志
デジタルトランスフォーメーション
システムプラットフォーム
IT基盤展開室
情報セキュリティチーム
情報セキュリティセクション
ミスミグループは、インダストリアル・オートメーション産業の顧客に向けて、産業自動化材を中心に提供する企業だ。顧客の多様なニーズに応えるために、高度なIT化・デジタル化により、リアルタイムかつ効率的に対応できる基幹システムを構築している。
FA製造装置用部品や金型部品、自動化関連間接材を製造・販売する「メーカー事業」と他社商品も含めた自動化関連間接材から消耗品まで幅広い商品群を販売する「流通事業」を併せ持つ。
その中で、経営戦略立案や管理ならびにそれらに付随するグループ経営に必要な機能を担い、グループの中核となるのが株式会社ミスミグループ本社(以下、ミスミ)だ。
ミスミが展開する流通事業(VONA事業)は、FA事業や金型部品事業で生産した自社商品のほか、グローバル3,000社以上のメーカーの商品を世界中に提供している。取り扱う商品は3,000万点以上にも及ぶ。納品した商品のクレーム対応がある場合は、生産したメーカーにメールで連絡をとるが、そこには商品を購入した顧客の情報なども書かれているため、誤送信すると個人情報の漏洩につながる。
ミスミでは、メールの誤送信が万が一起こってしまった場合、企業としての信頼に大きく影響することを強く認識していた。そのため、情報セキュリティチームに誤送信を防ぐための仕組みを導入することを命じた。さまざまなソリューションの比較検討を行った後、2021年秋に導入する製品を決定した。
「比較検討した製品の中で、CipherCraft/Mail 7だけがAI(機械学習)を活用した誤送信防止機能(AI+オプション)を持っていることを知ったのです。誤送信を防ぐときの警告を最も適切に出せる製品だと確信して導入を決定しました」と語るのは春木 健志氏だ。
ミスミでは、従来からAIを業務効率化と顧客サービスの向上に役立てていた。たとえば、「meviy(メビー)」という部品調達サービスでは、部品の設計データ(3D-CADデータ)をアップロードすると、AIが即時に価格と納期を回答、製造プログラムの自動生成により最短1日出荷を実現していた。ミスミがメールの誤送信を防ぐソリューションにもAIを活用したいと考えるのは当然のことだった。
CipherCraft/Mail 7の導入を決めたミスミは、まずIT基盤展開室の約30名で3ヵ月程度の試用を開始。さらに、約200名まで試用者を拡大して検証を行った。その後でアンケートをとったところ、CipherCraft/Mail 7を今後も使いたいとの声が、使いたくないという声の6倍以上あることがわかった。
「メールを送信する前に、CipherCraft/Mail 7によって送信先のアドレスや本文の内容、添付ファイルについて再確認するポップアップウィンドウが表示されるのですが『かえって送信先や添付ファイルの確認が早く行えるようになった』という声も寄せられました。Microsoft Outlookで確認するよりも、CipherCraft/Mail 7のポップアップウィンドウの方が宛先の色分けなどもあって、視認性が優れているという理由があるようです」と、想定外の効果に髙畑 正紀氏は驚いたという。
ミスミは、期待以上の試用結果に、CipherCraft/Mail 7を段階的に全社へ導入していくということを決定した。当時は新型コロナウイルス感染症が拡大していたこともあり、NTTテクノクロスとの打ち合わせやサポートの依頼は、リモート会議や電話を中心におこなったが、とても融通が利くという感触をもった。
「製品についての問い合わせに答える営業担当だけでなく、評価版の使い方についてサポートしてくれる技術担当にも対応していただきました。お互いに情報共有をされていて、社内で連携がとれているという印象を持ちました。NTTテクノクロスの担当者には気軽に問い合わせられる雰囲気がありました」と春木氏は振り返る。
ミスミではCipherCraft/Mail 7の全社への導入にあたって、とくに研修などは行わなかった。イントラネットのポータルサイトに、パワーポイント2ページ分のお知らせと使い方を公開しただけだったという。直観的に操作できるインターフェイスのためか、導入後の社内ヘルプデスクへの問い合わせも少なかったそうだ。
CipherCraft/Mail 7の導入についてユーザの受け止めはどのようなものだったのだろうか。2022年度には全ユーザ向けに導入が完了したが、春木氏によると「メールの誤送信を防いでくれる安心ツール」として、自然に受け入れられているという。
CipherCraft/Mail 7のメール誤送信を防ぐ機能は、きめ細かな設定が可能だ。ミスミでは、業務内容と照らし合わせて使いやすいように設定を変えている。
「メールの宛先にあるドメインの種類を数えて、条件に応じたアラートを表示できるのはとても使いやすいと思います。たとえば、社外宛のメールの送信先に3種類以上のドメインがあったとき、『BCCとして送信するべきではないか?』という警告を出すようにしています。そのほか、個人情報検出オプションによって、日本人らしい名字、住所、メールアドレスなどが10件以上本文や添付ファイル内に書かれている場合に『個人情報にあたりませんか?』という警告を表示させられるのも良い点です。日本人の名字を検知できるのは、国内企業の製品らしいきめ細かさですね。海外の企業の製品では、マイナンバーなどは検知しますが、日本人の名字までは検知しないことが多いですから」と春木氏は評価する。
CipherCraft/Mail 7の「AI+オプション」は、メールの宛先アドレスやドメイン、本文文頭の宛名(法人名)の組み合わせを学習することで、AIによって低頻度の組み合わせを検知し、より強く注意喚起する機能だ。低頻度の宛先アドレスの組合せや、低頻度の宛先ドメインと本文宛名組合せがあるときにアラートを表示する。
「たとえば、本文の冒頭に書く宛名の会社名ですが、あるとき会社名のすぐ後ろに部署名を記載して送ろうとしたことがあります。そんな場合でも、ドメインと宛名のミスマッチをAIが指摘してくれました。正しいメールではあったのですが誤送信の抑止がしっかり働いていることを実感できましたね」と春木氏は「AI+オプション」の効果を実感している。
ミスミは、今後もAIによる業務改革を推進していく方針だ。そんな中、「AI+」オプションを付加したCipherCraft/Mail 7は、同社のサプライヤーと顧客からの信頼をメールの誤送信防止という視点から守り、さらなる成長への一助として活用されていくだろう。
※当ソリューション・製品に関するお問い合わせリンクは、NTTテクノクロスのお問い合わせ専用ページ(社外サイト:MARKETINGPLATFORM)に遷移します。
(MARKETINGPLATFORMは、株式会社シャノンが提供しているクラウドアプリケーションです)。
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